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2011年8月31日。その2。

おっちゃんの【旋回行動】はどんどんと酷くなっていくばかりだった。
自分の意識とは関係なく、くるくると回る。
抱くとなんとか止まってくれるが、暫くするともぞもぞと動く、手を離すとまたくるくると回り出す。
ケージやサークルがあると危険に思えたので、まずそれらを撤去して段ボールで壁を作ってスペースを狭くした。四隅には新聞紙を丸めてクッション変わりにした。

ただ、私もべったりとおっちゃんに張り付いていることが出来ない。
30分程自分のことや2猫達のことを済ませてから、おっちゃんそばに戻った。

おっちゃんは、その狭くなったスペースの中でクタクタになって回っていた。
入院していた時に点滴を入れていた前足が、ちょうど九の字の折れ曲がった状態でも歩き回っている。
きっと、長い間置き針をしていたせいで、神経か筋肉が変になっていたのかもしれない。

何か刺激を与えれば止まるか? と思い。
「くろ!」と大きな声で呼んでみたが変化なし、暗くすれば止まるか?と思って冬の間使っていた、ハウスを持って来てその中に入れてみた!
 やった!  止まった ! 
と思ったのもつかの間、なんのこっちゃない。そのハウスの中で回っている・・・。

何度となく、抱いたりして休ませたりした。
前足は抱いた時に、マッサージをしてたらなんとか元に戻ってくれた。これだけでも、良かった。

多分日付が変わった様なころ、おっちゃんを膝に上に乗せると少しだけ、じっとするようになったっけ。
仕事から帰って来たのが午後6時だから、それからずっとこの【旋回行動】が続いたのだから、どれ程体力を消耗したことか。


明け方おっちゃんは私の横の座布団で、寝ていたような記憶がある。
私も少しウツラウツラ出来た。

もう、涙なんか流している暇も何もない。
自分の感情なんて、どっかに吹っ飛んでしまっていたな。
不思議なことに、2猫達は大人しく寝ていてくれたな。


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こんな日もあったねー。
by maeeam | 2011-12-09 22:21 | おっちゃん | Comments(0)
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